鹿児島にお茶屋さんはたくさんありますが、ほとんどが製造はしていない卸屋さん。「おりた園」さんは鹿児島でも数少ない製造から小売をされているところです。販路は鹿児島県内よりもむしろ関東方面や静岡のお茶屋さん、スーパー、デパートが中心で、品評会で「農林水産賞」を2回も受賞された折田さんは全国のお茶屋さんでは「茶匠」として"超有名人"なんです。その茶匠にいろいろ聞いてみました。
Q,お茶の一番美味しい時期は?
A,新茶はもちろんそれ独特の美味しさがありますが、製造後1〜2ヶ月たつとまろやかで落ち着いた味に変わります。また、それを1年置くと熟成された味に変わります。
Q,熟成されるなんてワインみたいですね!
A,まさにその通り!ワインと同様ちゃんと保存すれば何年たってもそれなりの熟成された美味しいお茶になります。どの時期のお茶が美味しいかは、飲む方のお好みによりますね。(生まれた年のワインなんてもう古い!?お茶にしましょう、皆さん!)
Q,熟成された美味しいお茶にするための保存法は?
A,冷蔵庫に入れて保存すればいつまででも美味しく飲めます。袋に記載されている"賞味期限"は常温でおいた場合の期限です。でも畑の管理や、製造方法が悪いと冷蔵庫で保存してもまずくなる場合がありますけど。
Q,ところで折田さんのお茶は「有機無農薬栽培」ですが具体的に?
A,平たく言うと化学肥料や農薬を使っていないという事です。
化学肥料を使った畑は害虫が大好き!
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害虫がつくと農薬で退治する
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それが雨などで土壌に浸透し悪い土になる
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そこで育ったお茶の木は弱いので害虫がつく
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農薬を使う
という悪循環が生まれます。その化学肥料や農薬を使わない為におりた園は有機肥料を使い10年以上かけて丈夫な土壌を作りました。その中に「益虫」が生まれ、それが害虫を退治してくれるので農薬を使わなくて済むというわけです。そこで育ったお茶の木は病気や害虫に強いお茶の木になります。
Q,おりた園の一押し商品は?
A,有機無農薬栽培の「深蒸し煎茶」です。製造工程で普通の2倍以上の時間蒸します。そうする事でお茶の良い成分が出やすくなり、また秋を過ぎた頃、深みのある美味しいお茶になるんですよ。1〜2年たっても風味も変わりません。
折田さん、これからも身体によくて、しかも美味しいこだわりのお茶をつくり続けて下さい、期待しています!!
お茶作りの話をしている折田さんはホントに一生懸命で、その目はキラキラ光っていました。そんな方が作ったお茶は思いたっぷり、絶対おいしいはず!!さ〜て、まずはイップク、お茶でもしませんか?
(インタビュアー:taka)
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