今回は和洋菓子で大変人気のお店「森三」の有川専務にお話を伺い
ました。
取材に行った日も駐車場はいっぱいでした。「何故いつもこんなに多い
んだろう?」と思っていましたが、その秘密が有川専務のお話でなんと
なく分かるような気がしました。
森三さんは今年で創業95年。「森三」と名称を変えてからは12年。
鹿児島県の国分市敷根にある国分店が1号店だそうです。また4年後に
国分中央店、その6年後に姶良店と現在3店舗を開店させるまでの
人気となったようです。
有川専務はもともとフランス料理の一流シェフ。東京銀座のお店で
各界のお客様と顔を合わすこともあったとか。そんなところで腕を
振るっていた有川専務がある日、いつも自宅に帰る為に利用する駅を
降りて、「たまにはこっちから」という軽い気持ちで遠回りをして
帰ったそうなんです。すると、角を曲がった所に開店したばかりの
洋菓子店があったとか。その新しい建物のウィドウにはキラキラ光る
玉砂利の真中に鋭くとがった切り口の竹、その竹の中に一輪だけ凛と
咲いている椿の花・・・そのウィンドウに目がくぎ付けとなり、
聞いてみると・・・なんと「飴細工」でのお菓子という事。
それ以来、お菓子の魅力にとりつかれフランス料理の道から
お菓子の世界へ飛びこんでいったそうです。その時、23歳との事。
寝る間も惜しんでお菓子にのめり込み、その間は時間が過ぎるのが
早かったと言います。そして、13年前に鹿児島に帰ってきて、
現在の「森三」1号店を開店させたとの事。
森三さんのお菓子はあふれるくらいのフルーツが飾ってあるのが特
徴。中でも、「イチゴ」だけはどこにも負けないくらいの自信です。
その気持ちからか、お店の外観は「イチゴ」がモチーフとなり、
まるでお菓子のお部屋のようです。「いいものを提供するには、
鮮度が良くないといけない。鮮度を守るためには、商品の回転を
よくしないといけない。商品の回転を良くするためには買いやすい
価格で提供しないといけない。」
多分、これが森三さんからお客様が離れないポイントなのでしょう!
「手作りで、新鮮ないいものが、買いやすい値段」毎日100本限定で
作っているロールケーキが完売してしまうのも納得出来ます。
これからの森三さんの方向は・・「和と洋の融合のお菓子」だそうで
す。とっても難しいことらしく、「和」と「洋」の基礎がしっかり出来
ていないと出来ない事と有川様は言います。
毎日、毎日、勉強する事が多くて・・と、こんなにお菓子のことを
知りつくしている方でもまだ満足していないんだ、と自分への
自己啓発にもなりました。
是非、優しい目をしている有川様に皆さんも一度会いに来てみません
か?そして本格派のお菓子を食べてみてください。幸せな気持ちになれ
るかも!
【森三】
〒899-4462
鹿児島県 国分市敷根985
TEL:0995-45-5752 FAX:0995-45-0485
営業時間:9:00〜20:00
休日:毎週水曜
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